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会社の車で帰宅し、自宅駐車場に入れようとしたところ、運転操作を誤り、自宅の門を破損。自動車保険で治すことは可能でしょうか？

【ご相談事例】

会社の車で帰宅し、自宅駐車場に入れようとしたところ、運転操作を誤り、自宅の門を破損。自動車保険で治すことは可能でしょうか？

【ご回答】

自動車保険で対応することはできません。

今回の事故について、まず契約状況等を整理してみましょう。
契約者　　　 ：法人
記名被保険者 ：法人
車両所有者　 ：法人
運転者　　　 ：個人
自宅名義　 　：個人

今回、法人名義の自動車を個人が運転中、個人名義の自宅にあたってしまい、損壊させた状況です。
法人車が個人名義の自宅を破損させているため、表面上は対応できそうに思えます。
しかし、対物賠償責任補償は、約款上において下記のように定めています。

「対物事故により、下表のいずれかに該当する者の所有、使用または管理する財物が損壊された場合または～（省略）、それによって被保険者が被る損害に対しては、保険金を支払いません」

この「下表のいずれかに該当する者」のなかに、「ご契約のお車を運転中の者」が含まれます。

つまり、今回の事故は、自分の所有物を自分で壊してしまったとみなされ、対物賠償責任補償の対象外になっていると考えられます。

ちなみに、自宅の門はご加入中の自宅の火災保険で対応できる可能性があります。
「盗難・水濡れ等リスク」の補償の中に、「車両の衝突」が含められています。
そのため、自宅を損壊させてしまった場合、自動車保険ではなく、火災保険のほうで保険金請求を行ってみるといいでしょう！

※本記事は、記事作成日時点での情報です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、あらかじめご了承ください。